この秋も、被災地で暮らすたくさんの方々のお話をお伺いしました。感謝を申し上げるとともに、今後も引き続き、私たちなりの支援と励ましを続けていきたいと考えています。
取材活動の一切を切り盛りしてくれているのは、IBE東北代理店「オフィス猪﨑」の猪﨑保廣さん(写真一番右)です。お話しをいただいた被災者の方々は、猪﨑さんが長年お付き合いされてきたお客様であり、震災後も猪﨑さんは懸命にお客様をフォローするために、東北の各地を駆け回っています。
震災以前は、「よくラジオを聞いていた」という猪﨑さんですが、震災後は、「流れてくるニュースを耳にすることがつらく、まったくラジオをつけていなかった」といいます。
しかし、ある日の深夜、何気なくラジオのスイッチを入れると、「陸前高田の一本松」の話しが流れてきたそうです。
「陸前高田に残った『一本松』は、おじいちゃん松、おばあちゃん松、お父さん松、お母さん松、親戚の松……みんなが『おまえは残る役目があるんだよ』と、力を合わせて守った一本の松なんです」
「おまえには残る役目がある」。その言葉は自分に言われているような気がしたと、猪﨑さんはいいます。残された者が果たさなければならない役目がある……それは、猪﨑さんをはじめとした被災地で暮らす人たちだけでなく、私たちにも向けられている言葉のような気がしてなりません。
この冬、私たちIBEは、そんな猪﨑さんと共に、ふたたび東北へ足を運ぶ予定でいます。町の復興に、人生の復興に向けて、1歩ずつ前へ進んでいく東北の方々の姿を、パイウォーターのお客様の“便り"を引き続き皆さんにお伝えしていきたいと思います。
IBEでは、被災地で暮らすπの仲間たちを励ますメッセージを募っています。メッセージは、私たちが責任を持って被災者の方へお届けします。私たちに今できること。ぜひ、皆さんの心を込めた「言葉」と「思い」をこちらまでお寄せください。ファックス(0563-62-5859)でもたくさんのメッセージ、お待ちしております。